2025年9月、高知イノベーションベース（KOIB）が主催する「KOCHI Youth Startup Summit 2025（KYSS）」が開催されました。
本イベントは、高知から未来の起業家を育てることを目的に、学生・若手社会人など、次世代の挑戦者たちがビジネスアイデアを発表するイベントです。

今年は県内外から延べ50名を超える参加者が集まり、ビジネスアイデアピッチと特別ゲストによる基調講演が行われました。

 

社会課題解決型部門

社会課題解決型では、今年度は「若者が住み続けたい・かえってきたいと思える町」をテーマとしてビジネスアイデア発表をしていただきました。

最終審査では、4組の学生と若手社会人が参加し、発表が行われました。

高知県産業イノベーション課課長久保さま、高知市政策企画課課長村永さま、高知イノベーションベース公務員部会長有澤さま、株式会社パンクチュアル守時さまに審査員としてご参加いただき審査と講評が行われました。

発表されたアイデアには、学生のチャレンジを支援、商店街を振興するアイデアなどの発表が行われました。

審査員からは若手の方のアイデアから刺激を受けました。すぐにアイデアとして実現できるようなものもあるので一緒に取り組ませて欲しいなど、前向きなコメントから共創に繋がるコメントも行われていました。

 

フリースタイル型部門

フリースタイル部門では、一定以上の事業収益が見込める営利ビジネスの発表が行われました。

最終審査会では、8組の学生が参加し、発表が行われました。

ミガロホールディングス株式会社 代表取締役社長中西さま、元サイバーエージェントキャピタル 取締役北尾さま、株式会社アッシェ 代表取締役須江さま、株式会社アドライト 代表取締役木村さまに審査員としてご参加いただき審査と講評が行われました。

発表されたアイデアでは、海藻を活用して農業資材を作るアイデアや高齢者の就労支援に関するビジネスアイデアの発表が行われました。

審査員からは、アイデアの磨き上げや大学生、高校生でここまで考えていることは素晴らしいという意見とビジネスアイデアとしての質を上げるためには細かい取り組みをしっかり重ねて行く、顧客と対話していくことが大切なのでここからアクションを起こして欲しいというコメントが行われました。

 

基調講演

ビジネスアイデアの発表が終了後、元サイバーエージェントキャピタル取締役北尾さまより基調講演が行われました。基調講演では、北尾さまの学生起業のエピソードやベンチャーキャピタリストになった経緯、今後伸びる可能性のあるビジネスアイデアの考え方などの視点が共有された。

質疑応答の時間では、「ビジネスアイデアを考える以上に事業をやり続けることが難しいと思うがどう考えているか？」、「出資する際にどのような視点で決めているか」などの様々なビジネスを見ている北尾さんの視点や考え方についての質問が多く行われていました。

 

 

審査結果

社会課題解決型では、最優秀賞を「人が育ち、帰ってくる」の皆さまが受賞しました。また、優秀賞にあたるパンクチュアル賞は、「まちカツ〜学生と街のチカラで未来をデザイン〜」の皆さまが受賞しました。

フリースタイル型では、最優秀賞を「海藻から生まれる多機能農業資材高知県のアオノリと野菜を同時に盛り上げる、一次産業支援ビジネスの紹介」の皆さまが受賞しました。優秀賞として、「Work With olders」の皆さまが受賞しました。

その他にも、KOIBの起業家の皆さまから出していただいた、「タイムオクトーバー賞」、「Picclo sole賞」、「KUROFUNE Design　賞」、「カリッジュ賞」、「高知プリン亭賞」など様々な賞を参加者は受賞されました。

 

本年度のKochi Youth Startup summit2025では、アイデアピッチも2部門に分け、審査員も起業家だけではなく、行政、投資家の皆さまにもご参加いただき意見や議論が行われました。参加者にとっても多様な視点からビジネスアイデアを磨き上げる機会となったのではないでしょうか。